キヌアとアマランサスとクスクスの違いについて
キヌアは南米産の雑穀であり、これとよく似た食材には、クスクスやアマランサスがあります。それぞれの食材の特徴の違いについて、詳しくご紹介していきたいと思います。
アマランサスってどんな食材?
アマランサスもキヌアと同様に南米産の食材でハゲイトウの仲間であり、イネ科ではなくヒユ科ヒユ属の1年草です。
一見、ひえやあわなどの雑穀類と大きさや形がよく似ていますが、種子を食用としているため、厳密には疑似雑穀です。精白米とアマランサスとの栄養素を比較すると、カルシウムが約30倍。食物繊維が約8倍、鉄分約50倍と栄養価が優れています。
キヌアには、サポニンや女性ホルモンとよく似た働きを持つとされるフィトエストロゲンが含まれており、この成分はアマランサスには含まれていません。
クスクスってどんな食材?
キヌアやアマランサスと比べると、クスクスはあまりなじみがない食材ですね。でも、パスタが好きな方なら、クスクスのことをよくご存知なのではないでしょうか。
クスクスとは、硬質の小麦に分類されるデュラム小麦の粉末に水分をたっぷり含ませて粒状にして蒸して乾燥させた食材のことを言います。小麦から作られた食材なので、キヌアやアマランサスとはまったく異なります。
パスタと言えば、一般的には細くて長い小麦の麺をイメージすると思いますが、同じデュラム小麦が原料でも、製法がまったく異なります。形状は、キヌアやアマランサスに似て小粒で、数多いパスタの種類の中では、世界でもっとも小さくて直径が約1ミリです。
クスクスは、お湯とオリーブオイルを入れるだけで、あとはサラダに入れたり、スープに入れてお召し上がりいただくと良いでしょう。
キヌアとの違いは、やはり栄養価の高さではキヌアのほうが高くて低カロリーです。